2018年9月14日金曜日

2018 年9月 復刊18号

総会後の NPO もやい〜発信と楽しさのお裾分け〜NPO もやい理事長 松山 毅

会員の皆様いかがお過ごしでしょうか。平成 30 年総会後初めての会報となります。総会の時は 私の体調不良あり、充分に会員や関係者の皆様とお話しできず中座してしまったことをお詫び申し 上げます。というより、年に一回の総会と懇親会を何より私自身楽しみにしておりますので、とて も残念でした。来年は、皆様とじっくり語り合い、飲み合いたいと存じますので、どうぞよろしく。

さて、総会の際にお話した通り、今年の活動目標は、NPO もやいから社会に向け発信をしてい くことです。法人発の催しや講演会などを行い、またわいわいていの利用者のみなさんは、今まで 以上に遠慮なく好きな場所に外出し、生活を楽しんでいただけるように支援していく、そんな一年 が始まっております。

別稿で報告があると存じますが、すでに具体的にいくつかのイベントが実施されております。 一つは、7 月に我々が主催した追悼と講演「やまゆり園と我が子のグループホーム生活」と題した イベントを開催し、やまゆり園事件の犠牲者への黙祷を捧げ、津久井やまゆり園元家族会の平野泰 史さんの講演をきき、そして色々な立場の方々のご意見をうかがうことができました。当初は人が 集まるかな?と心配しておりましたが、法人内外の皆様の協力の下、多くの参加者にお集まりいた だき、感謝申し上げます。今まであまり障害のある方々との関わりのなかった、私の知人も参加し て、‘だれもがともにあたりまえに’なっていない世の中の現状を認識し、啓発を受けたとのこと でした。今後も、やまゆり園事件などをテーマにしたイベントを開催しようと考えております。

もう一つは、もやいアート倶楽部の発足です。わいわいていの利用者と職員が中心となり、創作 活動し、オリジナルグッズの製作などを通じ世の中に発信していこうとしております。どんなアー トが生み出されるのか、今から大変楽しみです。講演会やアートクラブ、どちらも、今後とも多く の皆様の参加をお待ち申し上げます。

 ♪ 音楽イベント参加  まみのなつまつり ちゃんぷる祭り ♪

こちらが参加した音楽イベントもございました。「ちゃんぷる祭り」と「まみの夏祭り」です。 両方とも恒例のイベントですが、今年は特にわいわいていの皆さんは大活躍されたと思います。ちゃんぷる祭りにおいては、NPO もやい関係者を含むなまずバンドの演奏では、例年以上に盛り上がり、障害の有無に関係なく音楽を楽しむ姿を多くの人々に示すことができました。
 まみの夏祭りは、シンガー・ピアニストの石塚まみさんのライフワークで、バリアフリー
コンサートです。どんな人とも一緒に音楽を楽しめるはず、との彼女の思いが詰まった夏祭りですが、今年も NPO もやいは参加いたしました。
静かなピアノ曲の途中でなぜか、盛大に拍手をしてしまう人(我々の関係者ですが...)もいました
が、そんなことには全く意に介さず祭りは進み、わいわいていの皆さんは、夏祭りの中ののど自慢
大会に参加しました。

まみさんの演奏に合わせて歌を披露するはずが、なぜか踊りが主体になってしまいましたが、そ こは愛嬌、NPO もやいとわいわいていの魅力を参加した皆さんに振りまいておりました。その後 皆歌ったり踊ったり、夏祭りを満喫、また主催者のまみさんは、「今年一番の感動は、わいわいて いの皆さんののど自慢参加でした」といって喜んでくださいました。

年々感ずるのですが、わいわいていの皆さんは音楽イベントや祭りに参加するのが本当に好きな ようです。また、その自然に楽しむ姿を見て、他の人たちの楽しさも増大しています。楽しさを増 幅する力を私たちの仲間は持っているのです。わいわいていの利用者の皆さんが楽しめる限り、 色々なイベントに参加する支援を続けていきたいと思います。そのことで、楽しさのお裾分けを、 多くの人々にしていければ嬉しいなと思います。
短い期間に、非常に色々なイベントを催し参加してまいりました。お疲れになった方もおいで かもしれませんが、参加ご協力していただいた方々に感謝を申し上げます。そして、わいわいてい 利用者のみなさんもお付き合いくださり本当に有難うございます。今後とも楽しさのお裾分けをよ ろしくお願い申し上げます。



「もやいアート倶楽部」活動スタート!!
亀山 理恵子 お久しぶりです。わいわいていスタッフの亀山です。
久々の原稿依頼を頂き、書きたいことは色々思い浮かびますが、文章力が無いために どうしたらよいか書きあぐねておりました。 相変わらずご迷惑をおかけしております。拙い文面ではありますが、御一読頂ければ幸いです。
さて、この度「もやいアート倶楽部」という活動を立ち上げることになり、そのご報告となりま す。

そもそもどうしてアート倶楽部をスタートさせたかというと、これは単に私の「ふとやりたいな~」 という閃き、まぁ思いつきだけです。(笑)
そしてもやい広報の皆さんに相談したところ、満場一致(2 人)でご賛同いただき無事理事会でもご 承諾頂けたというわけです。 私にしてみれば思いつきがスルスルと通ってしまって、「すげぇ~!神の采配! I am Got!You 
are Got!」くらいに思ってます(笑)。

もともと私は絵やもの作りが好きで、一応美大にも行ってました。 私自身また絵を描いたり、そういうことを始めたいとも思っていましたし、以前からわい わいていの利用者皆さんの絵などを見てきましたが、とても個性的で面白いな~と感じて いて、何か作品として扱えないかと考えていました。 できれば彼らの作るアートを、「障がい者(この言葉好きじゃないけど伝えやすくするため使用し ます)の作品」としてではなく、一人のアーティストとして位置付けして世に出していきたいと思 っています。

7 月に第一回アート倶楽部を開催しました。 どうなる事やらやってみなわからん状態でしたが、結果とても面白いことになりました! 利用者皆さん其々に新しい才能の発見があったり、豊かな芸術性を感じました。 また、一緒に参加して下さった他の方々も、皆さん楽しく取り組んで下さり、その時間空間はとて も良いエネルギーを出せたのではないかと思っています。

 私が一番大事にしたいと思う事は、結果よりもどれだけ楽しめたか、いい気分で過ごせたかです。
そこだけ勝負!!
あとは楽しむ♪♪♪
自分って天才と思う!以上。

そしたら結果はあとからついてくる。という事を、言うなればホントにそうなるか?その実験を みんなでやってみたいわけなのです。(けっこう確信あります。) ですので日常のあれやこれやとやらなければいけないこと、皆さんいろいろ抱えているかと思いま すが、アート倶楽部の時間だけはちょっとだけそれらを置いといて、その時間を彼らのエネルギー に触れて、一緒にアートを楽しんでみてほしいと思います。 あ、そうそう、ゆくゆくはアトリエ構えてショップも出して、個展もやって、ブランド展開したい ですね~!
妄想だけが膨らみます(笑)。

まだまだ始めたばかりでどうなるのかわかりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。 ご支援大歓迎です!!
上記イラストは、記念すべき第一回目のチラシです。
9 月 22 日(土)に第二回アート倶楽部を開催します。どなたさまもお気軽にお越しくだい! そこで完成した作品は、10月28日(日)「共生共走マラソン」で出品予定です。

別紙ご案内ぜひご覧ください♪今後の作品も乞うご期待!(編)



「ともにいきる」
             生い立ちをみつめ、これからをみつめる
娘 優子の誕生からのことIII
娘に障がいがあることは理解できたが「そんなはずではない」とどこかで思う気持ちも あった。夫婦で自閉症に関する本を読み漁り治るものなら治してあげたい一心であった。 「自閉症から生還した」という女性(米国人)の手記まで読んだが、今考えると自閉症で はなく ADHD ではないかと思われる内容であった。子どもは無邪気な笑顔を見せていたが、 親子ともども疲れ果てていた。
 娘が小学生になるのを機に現住所へ転居した。私の勤務先が五反田駅から徒歩圏なので
現在の所に決めたが、障がい者についての研究会か発表会か忘れたが終了後、障がい児を
かかえているが23区ではどこが先進的か聞いたところ品川区であること、その中でも中
延小は障がい児に優しいと聞き中延小に決めたが住宅がなかなか決まらず入学直前になっ
てようやく現在地に転居できた。入学前は普通クラスか障がい児クラス(中延小では3組
という)普通クラスなら親が付き添え、それはできないなどと教育委員会と何度かやり取
りしたが、普通クラスに入れてもお客さん扱いでは困ること、きちんと授業をしてほしい
ことなどからいろいろ葛藤もあったが障がい児クラスに入学する。入学後、中延小を薦め
てくれた方が中延小のK先生と知る。先生は普通クラスに入るものと思っていたようだ。
 この頃には多動で目を離すとすぐいなくなってしまうので一時も目を離せない。渋谷の
東急百貨店に私と二人で出かけた際に行方不明になった。階段が好きだから階段だろうと
見越し階段にむかい「ゆうちゃん」と声をかけると笑い声が聞こえるが、上階か下階かわ
からず随分時間をかけて探し回った。学校でも時々行方不明なっていたようで、体育館の
物置にいたり、屋上にいたり先生方を随分と慌てさせてようだ。多動は小学4・5年生頃
まで続いたが少しずつであるが落ち着いてきた。病院は月2回ほどのペースで小平まで通
っていたが、担当の医師が転勤になりそれを機に現在の「都立北療育園城南分園」に変え
た。言葉は相変わらずであったが、少しずつ獲得していった。50音で発音の練習や、漢
字を書いて裏にカナで読み方を書き、それをかるたのような要領で覚えさせた。書く方も
毎日の練習。妻はかなりのスパルタで毎日ノート2~3ページの読み書きの練習。高学年
になると足し算と引き算の計算もできるようになった。二次元の読み書き計算は獲得して
いったが、三次元となるとなかなか理解ができず掛け算や割り算は諦めざるをえない。
 読む方も音読みと訓読みの区別がつかなく、また読み方も複数ある場合その都度教える
しかないが本人も随分努力したかいがあり、凡その漢字は読めるし書けるようになった。
意味は具体的なものはある程度理解しているようだが、観念的なものは無理なようである。
自閉症児の特徴らしく目を合わせないので、話をする時には顔を見ながら話すように
躾けたつもりであるが、未だ目を合わし話すことができない。
辻 喜資



豊洲市場の都民見学会に行ってきました。
5月26日(土)、都の広報紙に募集があり、当選し、本人と確認できるものを持参の要で参加。 ○ゆりかもめ“市場前駅”
同駅は現時点で、乗降客の一番少ない駅の由。 ○見学者通路が出来て、施設は3ブロックに分かれていて、見学通路として7街区《水産卸売場 棟》、6街区《水産仲卸売場棟》5街区《青果棟》の順に廻った。 ○水産卸売場はセリ見学台があり、売場参加者と見学者とは全く分離されている。マグロの鮮度等 を見極める時の為、尻尾のカットした部分の色がよく分かる為、床面をやや緑色にしてある。 ○水産仲卸売場棟は加工パッケージ棟、冷蔵庫棟とあり、多くの仲卸店舗が並び、小売業者が、魚 屋等に対応。 ○問題となっている「千客万来施設」事業の土地は、市場前駅を挟んだ対角の2ヶ所が更地のまま の状態。
(下)豊洲市場内の概要図と(右)説明会のパンフレット
金森 好昭
説明(案内)は派遣と思われる若い女性で、タブレットを片手にそれを読みながらの説明。
問題の地下水管理システムについては、場所すら説明なく、都内11ある市場で、地下水管理シ ステムは豊洲のみ。
わたしたちの食におおきく関わる市場のおはなし。 いよいよ来月に開場。まだ更地の部分もあるとのこと(5 月説明会時)。9月17日新聞情報では築地の 1.7 倍の 広さで世界最大規模。5 階建て、運搬不安で、使いにく い!!駐車場も不足!と言うが。(編)



報告
品川 共に生きる取り組みから津久井やまゆり園事件を考える 7・22追悼と講演の集い
  「津久井やまゆり園とわが子のグループホーム生活」
  やまゆり園元家族会平野泰史さんをお呼びして
7 月 22 日、NPO もやい(グループホームわいわいてい)主催で、品川で共生共育を考える 団体グループの協力のもと、事件から 2 年を迎えて犠牲になられた方への追悼と記念講演を開催し ました。短い準備期間ではありましたが、70 名という多くの方の参加は、二年目という年月にか かわらずこの事件への関心の高さを表しています。
最初に NPO もやい理事長から,開催に至る経過と事件への見解、そして誰もがともに生きる地 域づくりこそがこのような悲惨な事件を二度と繰り返さないことにつながることが話され、全員で 19 名の犠牲者の方へ黙とうを捧げました。


~施設でのくらし 支援のありかたをめぐって~平野さんのお話し

    ひとりひとりのかかわりを大切に・・
続いて平野さんのお話に入りました。息子さんの和己さんは現在 28 歳。平成 26 年やまゆり園 に入所、週末はご家族が園を訪れ外出外泊をされていたとのこと。事件当時負傷は逃れたものの、 居室は使えず、体育館での生活になじめず、三浦しらとり園に移りましたが、外出もなく十分な支 援がないままパニックに陥ることもたびたびあり、やまゆり園へ戻ったとのことです。 平野さんはこの事件は「起こるべくして起きた事件」と何回も訴えます。やまゆり園での支援の在 り方が、犯人に大きな影響を与えたのではないかと投げかけます。事件後、建て替えのため移動し た芹が谷園での生活は、やまゆり園と同様、日中支援はわずか 1 時間、散歩、ドライブなどの内容、 それもたったの週 2 回。午後 3 時の入浴後パジャマに着替えてしまう、など。また平野さんが撮 られた和己さんの園でのスマホ映像も紹介され、エアコンなど物を置いても壊してしまうからと何 もない部屋にマットが一枚あるだけの和己さんの部屋、ディルームのテレビはつけられてはいるが 音はないまま、また職員が通り過ぎてもあいさつすら交わされない様子、一人一人の思いを大切に する支援とは程遠い園の様子が映し出されていました。衝撃的な映像ではありましたが、これはま た多くの入所施設の現状であることも事実です。
和己さんは 5 月 30 日付でやまゆり園を退所され、グループホーム生活に移行しています。その 様子は 7 月 21 日の NHK 番組「ともにいきる」で紹介されていました。支援者とともに手探りで これからの生活を共につくっていこうとする姿がとても印象的でした
続いて、障がい当事者の千田さんはご自分の生活を紹介しながら、綱渡りの介助支援の実情と、 運営にかかわっている二つのグループホームのお話しも盛り込まれ、困難はいつもあるが、元気に 一緒に生きていきたい、と話されました。続いて、移動の自由を取り戻す会鈴木敬冶さんは「車い すの自分が行動を起こすようになった動機は人との出会いにあった」ことを、地域で共に生きる会 からは「子供の時からみんな一緒に育つことが大切、大人になってともに生きることにつながる」、 NPO どりいみんぐからは「訪問介護の現況と問題点」を、だれとも事務局からは今年 22 回を迎える共生共走マラソンの取り組みを続けていること、また今回協力団体としてご参加の品川の障が い者福祉を考える会からは、品川区福祉行政の在り方への疑問など、それぞれ抱えている課題をア ピールしていただきました。

その後の会場討論では「事件についてわからないことがまだ多くあることがわかった、参加して よかった。」「介護の現場に働いている。今日の講演を聞いて一人ひとりのかかわりを大切にして いきたい」などの感想もありました。 最後に理事長より、この事件を風化させずに丁寧に解き明かしていく作業を続けていくことを確認 し、終会といたしました。猛暑にもかかわらず、多くの方に参加していただいたことに感謝したい と思います。
(報告 やまざき)



投稿

合言葉
(短歌を)詠うことは記憶する。TV「震災を詠む 2018」で、東日本大震災7年めの短歌に、 歌人永田和宏がそうコメントしていた。書くことも、然りだろう。その時をスルーしないことだか ら。まだ一字も書いていないのに、前号で投稿を申告したのは正解だったと思う。だがいよいよ書 く段になって、日常をどう書くか、定例の「スタッフ会議」の様子をどう捉えるか。うーん。
世界の障害当事者が集まり作成し、障害者権利条約は 2006 年に国連で採択されたという。そ の時の合言葉は、「私たちの事を私たち抜きに決めないで」。毎月第3土曜日、わいわいていの定 例の会議の度に、このことを感じている。
私(たち)はどうしてる?
テレビっ子の私、7月26日は、ハートネット TV「障害者殺傷事件から2年 福祉現場で働く

人たちの“本音”」を録画した。まさに、タイムリー、大ヒット。しんどい感を仲間と共有し、当 事者を含めたみんなで話し合うことの実践の映像が後半にあった。当事者の表情がまたいい。「み んながいる場所で決めましょう。みんなで話し合いましょう。スティグマ(負の烙印)は身近な人 から生まれるし、またそれからの解放も身近な人から始まる」。働く人たちの本音を語るこの場を 企画した熊谷さんがまとめた一言は、「民主化」だった。ストンと胸に落ちた。
わいわいていも知恵をしぼりあっているよ。
ほりみえこ


10月28日(日)「共生共走マラソン」
詳しくはチラシをご覧ください
秋のイベントも一緒に参加したいですね
快晴となりますように
「わいわいてい・アレコレ活動日誌」 激暑酷暑の夏を越え、秋の空気が訪れはじめました。 わいわいていメンバーは元気に過ごしております! たくさんのイベントにも参加できました♪ その模様は今号通信のなかにちりばめられています。 みんなのなかにどんな思い出ができたでしょうか。


寄せられたひとこと・メッセージ(5 月末)
総会おめでとうございます。松山理事長はじ め皆様の頑張りに頭を下げています。引き続 きよろしくお願いいたします。 (Bさん)
先日地域で だれにもやさしい地域社会を目指して 講座を開催しました。「強度行動障害」を持った娘 さんのお父さんの「僕が生きているうちにあの子を あの世におくってやりたい。」という言葉に胸が張 りさけそうでした。そういわせる社会をしっかり 見、ともに生きていける社会のあり方を、作り出し ていきたいと考えています。(Sさん)
いつもお知らせを頂きありがとうございま
す。最近私の持ち歌ができました。
「ちいさな世界」と
「アンパンマンのマーチ」です。
街中で歌っています。(Cさん)
大変、ごぶさたしています。いつも通信を送ってい
ただきありがとうございます。復刊17号、早速、
手元に届きました。
“落ち着いているって何だろう”普段、何も考えず
に何気なく使っている言葉で、事の本質からズレて
総会
しまう。相手(他者)のことを本当に理解するのは 難しいことなんだなあ、と考えさせられました。ま たこんな記事を載せていただくことを望みます。 (Oさん)
振込詐欺師に出逢い、警察より強制的に電話 番号を090-〇〇〇〇-〇〇〇〇に変えさせ られました・・・・(Iさん)
NPOもやいの皆さま:利用者のために常に
最善を尽くす姿勢に感銘を受け、引き続きこ
の事業を全力で支援したいと考えます。
(Lさん)
※総会の出欠席のお返事とともに送っていただいたメッセージをイニシャル表記で紹介させていただき ました、ありがとうございました。お便り、感想、投稿お待ちしています。
(あとがきとお知らせ)
今号は頂いた原稿がたくさんで、うれしい悲鳴である。予告の方もあったし、金森さんからは三つも 活動報告があり、迫っている豊洲市場のみ今回掲載することに。新聞紙上でも混乱を心配して載ってい る。残した記事は次号に乞うご期待。
松山理事長の総会報告を兼ねての、本年度の活動目標は積極的な発進と活動であると言う。特に、わ いわいていの皆さん自らの創作活動や楽しさのお裾分けという言葉で語られる力に注目!!
7 月から始まった「アート倶楽部活動」に皆さんも是非参加ください。9月 22 日、土曜日です。こ こから、ア-トの楽しみを感じるだけでなく、皆さん自らの才能を再発見する場に・・・。楽しむこと から生み出されると言う亀山さんの言葉を信じて、さあ、集まろう!
ところで、皆さん、優子さんご存知?お父さんが書いているシリ-ズは、涙ぐましい親子の努力と一 生懸命な生きざまです。とはいえ、優子さんの元気な行動に回りが振り回されながらも一緒に成長し、 一緒に笑って生きてきたんだな・・・と私は感じながら、毎回読むのを楽しみに待っています。一緒に、 優子さんの成長に関わっているような錯覚をもらいながら・・・。
品川の地域での今回の「やまゆり園」問題を通した、NPO もやい自身の取り組み(講演・討論)は、 初めての地域社会への主体的積極的な発信と言えよう。NPO として講演会を行うということが、わい わいていの皆さん、家族、スタッフにとって、現場の問題、関わり合いをどう豊かにしていくのか、今 後を期待するものである。(石川)



☆NPO もやい会員募集中☆
NPO もやいは障がいをもった方が地域の中であたりまえに生活できる場づくりを目指しています。 運営協力、地域イベントへの参加等、一緒に活動しませんか。
正会員:入会金 3000 円、年会費 12000 円 賛助会員(個人):年会費 3000 円 賛助会員(団体):会費 10000 円
銀行口座:みずほ銀行 馬込支店 口座番号(普)1790330 NPO もやい松山 郵便振替口座:0130-5-323241 特定非営利活動法人 エヌピーオーもやい この通信へのお問い合わせは〒140‐0015 東京都品川区西大井6-9-3

TEL /FAX 03‐5709‐5587 メール/moyai@west.cts.ne.jp
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2018年6月14日木曜日

2018/06/14 もやい通信 第12号


もやい通信 第12号

The Moyai Communication No.12

特定非営利活動法人エヌピーオーもやいは、障害の有無にかかわらず、 みんなが地域でいきいきと生活することを応援する団体です。

2018/06/14

会員、スタッフのみなさん、いつもありがとう。今日は新型インフルエンザについて、お話します。

特定非営利法人理事長エヌピーオーもやい 理事長 松山 毅
本年もエヌピーオーもやいの総会を迎える事が出来ました。これも一重に、会員の皆様、そして、献身的に仕事に従事 して下さっているスタッフの皆様のおかげです。皆さんどうもありがとうございます。それに引き換え、理事長として会 報発行や、イベント等滞っている部分がたくさん存在している事に対して大変申し訳なく思っております。出来る限り、 改善をしていきたいと思いますので、今しばらくご容赦下さい。さて、お詫びと言っては何でございますが、本日は、会 員のみならず、多くの方が関心を持たれている、新型インフルエンザに関しての情報提供をさせていただきたいと思いま す。参考にしていただければ幸いに存じます。

                新型インフルエンザについて
1)インフルエンザとは:インフルエンザとは、インフルエンザウイルスという病原体による感染症です。感染症を起 こす病原体は、主に細菌、寄生虫、ウイルス等があります。細菌や寄生虫が、細胞という生物としての骨組み構造を持っ ているのに対して、ウイルスというのは、細胞を持たず、遺伝子を中心構造とする粒です。生命とも物質ともいえる、非 常に中途半端な病原体です。細菌や寄生虫が、人間にとりついて、自分の細胞や体をじっくり増やしながら病気を起こす のに対して、ウイルスは、自分の遺伝子情報を人間の細胞内の遺伝子の機能を利用して、たくさんコピーさせ、凄まじい 速度で増え、人間の細胞を破壊していくのが特徴となります。しかし、ある程度増えますと、人間の体が反応し、ウイル スを不活性化させるようになり、最終的には、自然に治っていきます。インフルエンザも全く同じで、基本的には自然治 癒する病気です。この経過は、新型も従来のインフルエンザもほぼ同様であると考えられます。

2)インフルエンザの特徴:このウイルスは鳥、豚、人間の間で流行します。この中で、豚は鳥のインフルエンザウイ ルスにも、人間のそれにも感染します。ウイルスは、基本的に遺伝子の小さな粒です。細菌や寄生虫は多種のそれらと出 会うと、お互いに生存競争を始めてしまい、共倒れになってしまう事もあるのですが、ウイルスは豚の体の中で、鳥にくっ つきやすいもの、人間にくっつきやすいもの、豚にくっつきやすいものが、容易に混ざりあい、各々の特徴を併せ持っ た新しいウイルスが誕生してしまう事があります。それが、今回の新型インフルエンザH1N1なのです。しかし、これは特別な事でなく、この100年間の間に同じ様な事がスペイン風邪、ソ連風邪、アジア風邪、香港風邪等として何回か世界 流行を起こしています。

3)インフルエンザウイルスの感染の仕方:インフルエンザウイルスは、遺伝子とそれを包む膜を持っています。大雑 把にいうと、この膜の表面のトゲトゲと、動物の細胞表面のブツブツの形がぴったり合った時、ウイルスは細胞内に侵 入し、自分の遺伝子を細胞にコピーさせ増殖し、最後には細胞を破壊して飛び出してきます。このトゲトゲとブツブツの 構造が、鳥、人、豚で少しずつ異なっております。ですから、通常は、それぞれの動物の細胞に合ったインフルエンザウ イルスが、それぞれの動物間でしか感染を起こさないのですが、時に混じり合い、新しいウイルスとして人間に大流行し てしまうのです。また、一般的には、インフルエンザウイルスは、鼻やのどの粘膜で増殖し感染症を起こしますが、毒性 の強いウイルスや、感染した 人 の体調によっては、いきなり肺で増殖をして、重度の肺炎を起こしてしまう事もありま す。

4)免疫と流行:さて、このようなウイルスでも、通常は 人の免疫力で不活化性化され処理されます。この免疫は、ウイルスの膜の形を記憶する事等で、そのウイルスに一度かかれば、二度とかからない抵抗力を身につける原動力になり ます。しかし、インフルエンザウイルスは、混ざり合い等により少しずつ変化するので、今年のインフルエンザの免疫が、 来年のウイルスに効果的とは限りません。そのため、毎年のようにインフルエンザが活性化しやすい冬場に流行してしま います。特に今回の新型インフルエンザのように、全く新しいインフルエンザウイルスであれば、 人の免疫がすぐには
対応できず、大流行をしてしまいます。一回の流行が終わるためには、人口の6割以上の 人 が免疫を持つ必要が有ると言 われております。逆に言えば、そうなってしまえば、新型インフルエンザではなく、普通のインフルエンザになり、今の様な世界的な広がりはなくなります。また大流行するためには、ある程度死亡率が低いウイルスである必要があります。

強毒性といわれる鳥インフルエンザH1N1が、局地的には 人 にも流行していますが、世界中に流行していないのはこのためです。現在鳥インフルエンザは、人間が罹患すると50%以上の 人 が重症化します。 人 が死亡したり、動けなくなってしまい、結局 人 同士で移し合う機会がへってしまうのです。一方、毎年のインフルエンザの死亡率は、 0.05%程度、スペイン風邪の死亡率は2%程度と言われております。死亡率が低いため、軽症の 人 の移動があり、世界中でバラまいてしてしまうのです。2%という死亡率が著しく低いというつもりは有りませんが、かかれば立ちどころに死んでしまうような病気ではなく、大流行する限りにおいては、むしろたいていの 人 は最後には自然に治ってしまう病気で有る事も事実です。  

5)予防と治療:どの方法も完璧なものはありません。しかし、手洗いは、医学的にある程度の予防法と評価できる証拠があります。マスク着用は、咳をしている 人 の近くにいた場合は有用です。これら手洗い、咳エチケット等は誰で も出来る予防法として重要です。ワクチンは、予防法としては完璧では有りません。ただし、接種しないよりもした方が 感染率が低い事、インフルエンザに伴う肺炎の死亡率を下げる事は知られております。従って、インフルエンザにかかっ て重症化しやすい 人、幼児、高齢者、妊婦、腎臓・心臓・肺の病気を持っている 人、免疫力が低下している 人 には重要 な処置です。タミフル等の抗ウイルス剤は、病気を治す薬では有りません。これらの薬は、ウイルス表面のトゲトゲが、 細胞のブツブツにくっつかないようにする事で、ウイルスのコピーを作らなくする薬です。つまりウイルスの増え方を穏 やかにして、結果として軽く済ませようという薬です。病初期に使わなければ意味はなく、またタミフルが効きにくいウ イルスも存在します。ですから、何が何でもタミフルと言う事でなく、毎年のインフルエンザも新型も、重症化しにくい 健康な方の基本は、 充分な栄養、水分補給をし、 安静にして自然治癒と言う事になります。 国際的には、このような経過観察法が推奨されています。 最終的に治すのは 人 の免疫力なのです。

 6)新型インフルエンザ 私の考え:新型であっても、基本的な特徴はいつものインフルエンザとして共通しています。 従って、いつもより少し余計に注意する程度で問題ないと思います。流行時期には、手洗い、咳エチケットを実行し、無 理をしないで、体力温存をする事が何より大切です。これは、流行を阻止しようというよりも、重症にならないような工 夫です。タミフルや、今後出来てくる新型インフルエンザワクチンは、完璧な方法でありませんし、供給量が不充分になっ てしまう可能性もあります。従って、これらの薬による治療や予防は、重症化しやすい方優先にして、死亡率をより低下 させる事に力を注ぐべきだと思います。勿論、副作用の問題も有りますので、重症化しやすいからといって無制限に使わ れるべきでもありません。焦らず、落ち着いて治療薬、予防薬の適応をしぼっていく事で、死亡率や重症化率を減らす目 的が果たせると思います。

 7)もやいと新型インフルエンザ:わいわいてい利用者の皆さんや、障がいのある皆さんの中には、重症化の懸念の ある方々もいらっしゃると思います。また流行時期には、スタッフも罹患し欠員も出る可能性が高いと思います。現在、 流行期の体制については検討中ですが、利用者のご家族様にご支援いただく必要もあるかもしれません。今後、この件 については、利用者さん、ご家族様等とも随時情報交換をし、一緒に考えていきたいと思います。また、障がいのある皆 様が在籍される福祉関連施設等に対して、自治体がどのように応援してくれるのか、早速問いかけていきたいと思います。 会員の皆様、スタッフの皆様におかれましては、この件に関しまして、ご協力、ご理解、そして何よりご意見を賜ります ようお願い申し上げます。


もやい通信 第12号 The Moyai Communication No.12 2018/06/14

特定非営利活動法人エヌピーオーもやい 東京都品川区西大井4-22-6 電話/FAX 03-5709-5587

2018年2月14日水曜日

2018 年 2 月 復刊 16 号


この間の出来事
スプリンクラー設置、いわゆる 65 歳問題など理事長 松山毅 

みなさま、あけましておめでとうございます。また、もやい通信においては
お久しぶりです。理事長の松山でございます。もやい通信は、石川編集長はじめとした編集委員に 非常に盛り上げていただいて、会員自らが作り上げる素晴らしい会報になってまいりました。 そのおかげか、私すっかり怠けてしまい、編集長より命ぜられた原稿締切日過ぎて本文を書いてお る有様。どうかお許しくださいませ。昨年から本年にかけてNPOもやいの出来事を報告申し上げ ます。
~心よりご冥福をお祈りいたします~
まず、最初にあげなければならない出来事は、もやい開設当初から会員として、わいわいてい利 用者である大歩さんのお母様として、この法人とわいわいていを支えてくださいました足立由紀 子さんが11月に急逝されたことです。会報の場でこのことに触れるのは、残されたご家族様に とって悲しみを新たにするような辛いことかもしれませんが、大変恐縮ですが、会員の皆様と認 識を共有すべきであると考えますので触れさせて頂きたいと思います。 由紀子さんとは、わいわいてい運営開始の1年前、NPOもやい設立時からのお付き合いでした。
わいわいてい運営開始後は、大歩さんが、徐々にグループホームでの生活に慣れ、おうちでは殆ど 洋服も着られなかったのに、靴下が履けるようになった事を由紀子さんがとても喜んでおられたこ とを思い出します。また、一時期よく都営地下鉄中延駅でお会いしました。フランス語を勉強して いるとのこと、とても生き生きと人生を謳歌されているようにお見受けしておりました。それが突 然このようなことになり、残念至極です。 しかし、先日ご葬儀の際、ご主人の正利さんをはじめ、複数の方々からとても勇気付けられるお言 葉をいただきました。「いつも大歩さんのことを気にかけていて、自分の事は何もできなかったけ ど、大歩さんがわいわいていを利用されて以降は、フラメンコや色々なことを楽しんで、とても充 実していたようだ。」由紀子さんとともに頑張ってきたNPOもやいの歴史は、 障がいのある方々の人生にだけでなく、そのご家族の人生にも充分に関わりを 持っていた事をあらためて感じる事ができました。NPOもやい設立の主旨、 「だれもがともに、あたりまえに地域で生活する」ことの意義を、 会員である由紀子さんが体現してくださいました。 由紀子さん、これまでもやいの活動に尽力下さりありがとう ございました。あらためてここにご冥福をお祈りいたします。

~スプリンクラーが設置されました~ 続いて昨年来話が進んでおります、わいわいてい
スプリンクラー設置について報告を申し上げます。
国、都からの助成金を得ながら、法律改正に伴いわいわいていに義務づけられたスプリンクラー
の設置に向けて昨年来様々な手続きを進めてまいりました。業者選定には一般競争入札をする必要
があったのですが、業者の集まりが悪く2回入札をやり直さねばならない状況でしたが、昨年12
月7日に無事3回目の入札で業者が決定し、おそらくこの会報を皆様が手にされる時期には、工事
が完成していると思います。
 このスプリンクラーはパッケージ型自動消火設備といって、簡単に言えば、各部屋に消火器のパ
ッケージを設置して、そこから壁、天井に管を這わせて、火事が起きたら天井から消火剤が散布さ
れる仕組みです。比較的安価に、かつ消火効率の高いシステムであり、またパッケージが利用者や
職員の日常生活の邪魔にならないように、業者と我々で打ち合わせながら工事を実施しております
ので、どうぞご心配なきようお願いいいたします。
また、今後わいわいてい内の避難訓練の計画や、一種の地域交流とも言えますが、地域の防災訓 練への参加、また、だれもがともにの観点から区の防災計画への提言など、NPOもやいが防災に 果たすべき役割があろうかと存じます。スプリンクラー設置を契機に、防災についても今後考えて いきたいと存じます。


~生活の質を落とさないため、いわゆる65歳問題について~

最後に、加藤理事からの提案があり、昨年12月に区に申し入れを行いました。品川区で65歳以 上の障がいのある方々に対して、年齢制限のあるわけでないそれまで適用されていた障害福祉サー ビスよりも、一律に障害者に対するメニューに乏しい介護保険サービスが優先適用されるという指 導がなされている事例が散見されており、区の対応を糾すべきだと言うことで、区内のNPOであ る、アーテム、どりいみんぐおよび、品川区視覚障害者福祉協会と共同で「障害福祉サービスと介 護保険サービスを併用する行政運用について」という要請文を送ったのです。
 この問題は全国で起きており、高齢となった障がい者に対して不自由を強いる悪しき制度運用で
あり、行政による人権侵害の可能性も充分にありうる事例であると考えております。詳細について
は、後にみなさんに報告申し上げることになるかと存じますが、区からの回答書も得まして、適切
なサービス提供に努めること・利用者に適切な案内が行えるよう努めること・職員の質の向上に努
めることの約束はいただきましたが、一律な介護保険サービス適用はしないとの文言はございませ
んでした。障がい者は、年をとると勝手に高齢者という名前に変えられ、さらに不自由を強いられ
る。このような制度運用は当法人の方針からは認めがたいことです。
 区の回答内容が本当に実現されているのか、悪しき運営方針が改善されるのか、これからもこの
問題に注視して参りたいと存じます。
 以上、理事会を代表しましてご報告申し上げました。今年も皆様とともに議論し合い、楽しみ合
えることができましたら幸いに存じます。
※最終ページに四団体の要請書と区からの回答を添付しています。



「ともにいきる」
             生い立ちをみつめ、これからをみつめる

娘 娘・優子の誕生からのこと 辻 喜資
              
今年29歳になる娘優子は平成元年の産まれ。
結婚後暫く子ができなく諦めかけた頃に妊娠がわかるものの、
私は40歳で父親に。大学まで進学するとして卒業は定年後かなどと考えていたりした。
   名前は早くから「ゆう」として妻のおなかに向かって「ゆうちゃん」
と毎日話しかけていた。妻のおなかが大きくなるに「あと 200 日」 「あと 100 日」そして10日前からは一日ごとのカウントダウン。
  そのかいがあったのか、予定日に生まれた。
 今でも忘れずにいるが、医者からは土日の出産は特別費がかかるなどと言われていたが
無事9月22日金曜日 AM11:40 にこの世に生を受ける。
生まれた時から大きくて 3500g 51.5 cm。

同じ日に生まれた子に比べても頭一つ大きかった。

 当日早朝妻から生まれそうだとのことで病院へ行くも医師からは今日は生まれそうにないから
一旦帰宅してはと言われたが、
妻は生まれそうだとのことで様子をみることとし取りあえず入院し
午後に迎えに行くこととして私は帰宅しソファーに横になりウトウトとしていたら
電話があり看護師さんから「生まれました」とのこと。
生まれる前に知らせてくれればいいものをと思いつつ病院に駆けつける。
スヤスヤと寝ていたがまだ実感がわかない。
1週間ほど入院していたが、その間昼夜逆で、日中は寝ているものの夜になると泣きだす。
この声がまた大きい。同じ乳幼児室にいた赤ちゃんには随分迷惑をかけてしまったが、
本人はいたって健康に日ごとに大きくなって3か月検診では 6350g 41.5 cm、
6か月検診時は 8650g 69.8 cmに。抱っこをしていると腕がしびれるほどになる。
親ばかですが毎日が可愛い。
妻には「あなたには可愛いだけでしょうが、私は育児が大変だ」と言われてしまう。
私も妻も地方の出身なので身近に親族がいなく、お手伝いをお願いできる方がおらず
妻がほとんど一人で育児にかかっていたので大変だったに違いない。
しばらくの間はお手伝いさんに家事をお願いした。
情けないのは父親である私で、仕事の忙しさを理由に子育てにはあまり参加していない。
帰宅は遅く土日も出勤や出張などがあり自宅にいる時間が少なく
妻がイライラするのももっともである。優子はそんなことにはお構いなしに毎日が成長。
目も二重になり顔つきも私に似てくる(らしい)体が重たいせいか、
なかなか寝返りもうてなく他のお子さんより遅かったと記憶しているが生後
6か月頃には寝返りもできるようになり、
お気に入りのミニーマウスで遊ぶようになり青い鼻をいつもしゃぶっていた。

娘 優子の誕生からのことを書くことになったのは過日の編集会 議にて利用者の生い立ちについて順に書いてもらおうとなり、 手始めに編集委員でもある辻からとの指名である。 振り返ればあまり子育てに参加していなかった。殆どが妻任せ で果たして最後まで書ききれるか甚だ心もとない。 できれば1回で済ませたかったが長々書いてしまい中々終わり そうにないのですがもう暫くお付き合い下さい。 拙い文章ですがその中から娘とお付き合いいただくヒントを探 していただければと思います。 辻 喜資
 今号から新シリーズのスタート!
わいわいていみんなの歩んできたみちを
ゆっくり知っていきたいと考えています
よろしくお願いいたします☆(編)
お気に入りのミニーマウスと一緒に♡


選挙と障害者
                   フットルース理事長 志子田悦郎(千田好夫)
 私の知り合いに部屋の中での自力歩行はかろうじて可能だが、
外出の際には手押し車や介助車によりかかる必要がある人がいて、
選挙の投票に行くのが難しいという。聞けば投票所になっている
小学校は丘の上にあり、上り坂がキツイらしい。期日前投票をすれば、
もっと楽なところ所で棄権しなくともいいのだが、仕事を抜け出すのが難しいし、
わずかな距離をタクシーに乗るのも抵抗感がある。

 このように、選挙では杖や手動車いすなどを使う単独行動の人が多数棄権していると思われる。
電動車いすの支給や貸与、移動支援があれば行けるが、
その多くの人は福祉政策の対象になりにくい人が多いし、
対象となるのを潔しとしない人もいる。だが棄権は自ら基本的人権を捨てるのに等しい。
棄権を防ぐには自助努力よりも公的支援が必要なのは明らかだ。

 このように選挙に限らず、「自助努力」の呪縛が、障害の比較的軽い人を苦しめている。
障害者の生きがたさを個人の抱える障害のせいにしてしまうのが医学モデルの罪深さだ。
歩行困難者が投票できないことを差別として受けとめ、社会は支援する義務があるはずだ。
この社会モデルの考え方を広めていきたい。

 これに対して、郵送、電子投票ができればいいね、という意見をいただいたことがある。
もちろんそれで「投票」はできるだろうが、それはあくまで緊急避難にすぎない。
インクルージョン(共生社会)の視点からは、一斉に選挙に行くという「お祭り」に参加すること
に意義があると思う。仲間同士で投票に行ってから一緒にランチに行くのも楽しいし、
そうでなくても社会の雰囲気にふれることができる。

 さて、グループホーム「楽し荘」では若い人が多く、
知的障害のある利用者6名のうち5名は土日祭日には実家に帰るので、
選挙へは家族と一緒に出かける人が多い。実家がない1名はスタッフ
と一緒に投票所へ行く。投票自体はみんな一人でしているようだ。
どのように投票をしているのか、できているのかはわからない。しかし、さっきも指摘したよう にオリンピックと同じで、まず選挙という「お祭り」に参加することが保障されなければならない。

 知的障害者の場合には、選挙に限らず、
その意思表示の中身について他者が確認しづらいという社会的制約がある。
コミュニケーションが難しいのは双方に問題があるからなのに、その困難は、
一方的に知的障害者の障害のせいにされてしまいがちだ。

 さらに、それが解決されなければ投票所にさえ行けないとされるのなら、選挙権の否定であり、
本末転倒というべきだ。それでは選挙権に限らず生存権さえ失われかねない。
実際、やまゆり園の事件では意思疎通の困難さが殺す口実にされたのだから。





前回の通信で、選挙権の行使について皆さんどうしているのか知りたい!また、去年の選挙の際に、 高齢者や病人、障がいを持った方達がどのように選挙をしているのかについて、東京新聞などで実際の 行使の過程での困難について記事にしていた。
そんなことで、是非我々の身近な所での苦労などをたずねてみるとか、どんな問題意識でいるのか を知りたいと思い、身近にいた千田さんに声を掛けた訳です。
千田さんは「NPO法人もやい」の会員ではない。運営の責任者であるグル-プホ-ム「楽し荘」の 方々や、身近な知り合いを通しての問題意識からの投稿です・・・。『選挙はお祭りのようなもので、お祭り に参加をするのも保障されなければ...』という、思いがけない、予想しない返答であった。『選挙権の行 使は基本的人権だ、それが侵されてはけない』という、仰々しい言い方でなく、なんだか、肩すかしにあ ったよう。ただ、日常の意思疎通の困難さを楽しく突破しながら、想像(創造)しようとしない・双方の関係 が問題なのである(生存権まで脅かす、やまゆり園事件にまで発展させる!!)と、本質にまで迫ってく る。やはり、彼に投稿願った意味があった。
皆さんは、いかが考えられますか?(石川)


  わいわいていアレコレ・活動日誌
 「個別支援計画」を考える の研修に参加した山本さんから、スタッフ会議で、一つ報告があっ
た。とても興味深いし、考えようによっては、たかが例題ではなさそうなので、
通信にも紹介させてください。

利用者のニーズを考える/ニーズとデマンド、フェルトニーズとノーマティブニーズ
(わかったようでわからなかったり、初めての単語も:ほり)

問題 利用者のニーズは誰が決めることですか?
1 利用者    2 家族    3 支援員(介護者・援助者)   4 理事長   5 その他

 研修の時の答えを教えてもらった。答えがわかってスッとしたが、これって考え続けてもいいこ
とじゃない?みんなで、迷って悩んでいいことじゃない?
おりしも多摩の「あしたや」の長尾さんから、あしたや全員参加の定例会の紹介が私に届いた。 障害ある人ない人みんなの(全員)定例会は第 3 木曜日 10 時から毎月だという。
 いつかどなたかと行ってみたいと思っています。どうかな。

10月29日() 共生共走マラソン
12 24 () クリスマス会
ほりみえこ
当日は朝から大変な防風雨となり、交流会が下神明にある地域センターで開催されました。
思いっきり走ることはかないませんでしたが、パン食い競走や美味しい料理、ライブ演奏でと
っても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
帰りは雨もあがって、すずしい秋風がふんわりきれいな夕日を届けてくれました
アンパン GET でにっこり♪♪
今回もたくさんの人たちに集っていただき、わいわいガヤガヤとたくさんの笑顔と音楽であふれる クリスマスでした。 恒例のお楽しみになりましたヴァイオリン&ハーモニカ&ウクレレの演奏と一緒に、みんなの合唱。 わいわいていの外まで流れてくる歌声、とても美しかったです♪♪ わいわいていスタッフ・李藝さんのおいし~い手料理(今年はトロトロ豚足)!そして、金森さんの ミネストローネがみんなのお腹にしあわせをもたらしてくださいました♪ごちそうさまです!! 皆々様からの飲みものやお菓子などの差し入れでクリスマスの食卓が彩り豊かになりました。 いつもありがとうございます☆ 今回は、金森さんのミネストローネに感動した編集委員深町の要望で、ミネストローネのレシピと エピソードを語っていただきました。次ページに続きます!



ミネストローネの作り方等について 金森 好昭
昨年の 12 月 24 日(日)のわいわいていでのクリスマスパーティーでのミネストローネですが、 先ずは煮込みが足りなかった点を反省し、謝ります。 “口は禍の門”とはその通りでありまして、ミネストローネを作ることになった経過は、同 10 月 19 日(木)、わいわいていで、もやい通信の編集の打合せの時、たまたま映っていたTVの料理番 組から、「私は家でミネストローネを作ることがあるのですよ、子供が小学生の頃、野菜を食べな い時があった為」と話してしまった上、今回の展開となったのでした。
ミネストローネとは
イタリア語で、スープを意味します。 ラテン語の、『minisrare』(給仕する)意だそうです。 主にトマトを使ったイタリアの田舎料理の野菜スープです。 決まったレシピはなく、冷蔵庫に残った野菜の活用と気軽に思って下さい。

🍴作り方(食材、量はお好みです) ホールトマト(缶詰)、ニンニク、玉葱、オリーブオイル、ベーコン、ブイヨン、
 ニンジン、キャベツ、ジャガイモ、等の好みの野菜を用意。
1 材料をざく切り、もしくは一口大に刻んでおく。 ニンニクは粗みじん切りにしておく。
2 1のニンニクをオリーブオイルで炒める。
3 ニンニクの色がついたら、刻んだ玉葱を加えて炒める。 4 玉葱に火が通ったら、他の野菜を加えて炒める。
5 全体に火が通ったら、水・ブイヨン・ローリエ(1枚)

   塩・コショー、パルメザンチーズを入れる。
 また、途中でアクを取ります。
 他の野菜として、セロリ、ズッキーニ、さやいんげん、ペンネ、豆缶など
 お好みで、あれば入れてください。
 出来れば赤ワインを入れると味に深みが出ます。
※気軽な気持ちで何回か作って、味の向上を目指して下さい。
シメはリゾットにして
ごちそう様でした!


2018 2 4 () だれもがともにもちつき大会
暦は立春の 2 月 4 日。朝はちらちら雪が舞っていましたが、もちつき大会スタートと同時にポカ ポカ陽気になりました。ステージでは沖縄民謡や琉球踊り・レゲエなどなど。にぎやかなもちつき 大会が催されました。「なまずバンド」でわいわいていもステージ出演しました!
  つきたてのおもちを、
  あんこときなこお雑煮で
  美味しく味付けしました!

シネマ紹介
   ~「もうろうをいきる」~
亀山さん 李さん お手伝いに駆けつけてくれました🎵
   なまずバンド
   子供たちも元気に
   いっぱい歌って踊って
   盛り上げてくれました
4月1日(日)13:00~ お花見予定してま~す! またお知らせします
 もやいの年末お楽しみ会に、星野さんのバイオリン演奏があった。
曲目は「糸」。思い出した。
今はほぼ休止状態だが、障害の夫をもつ妻たちのネットワーク、生糸の会のテーマソング、
なつかしかった。演奏はあたたかな音色で、とても癒された。
抜群の笑顔は、松山理事長の伴奏のおかげだろうな。すてきだった。
 私は途中からの参加だが、生糸の会は、4人の女性が立ち上げた。夫が全盲だったり、盲ろうだ
ったり、ハム?という病気だったり、脊損だったり。
もうろうをいきる の映画は、その生糸の会の投稿で知った。肝いりバリアフリー映画館チュプ キ(JR 田端下車)に出かけた。
 とても気持ちに染みいるなんともいえない映画だった。
それで、わいわいてい女性スタッフルームにパンフをおいた。
もうろうをいきる
この題名もまた、ひらがなで綴られている。 これを観てほれこんだ横浜の「シャロームの家」の小堀さんが DVD を買って、夫が借りてきた。 パンフもついていたので、この原稿を書くために私はコピーした。感じるところはいっぱいだけど、 うまく言葉で表現できないと思ったから。以下、パンフから。 「本当にいろんな思いを背負いながら今までやってきたんだろうな」「姉は私のことを妹かどうか 分かっているかどうかも分からないけども、でも一緒にいることに意味がある」 「佐渡島の渡邉さん、1 人暮らし。大晦日に仏壇に手を合わせて缶ビールをシュポって開けて」 「本当に人が生きるってこういうことなんだなあ」「村岡さんが大根サラダと焼きそば。食べ物が 質素」「昔の日本人は質素だったし素朴だったし、でも幸せだったんだ」 「人間にとって幸せの本質って、人間関係の中にあるのかな」。 全国各地に、もうろうをいきる1万 4 千人。

映画は、目が見えなくなって 20 年来やっている遠目塚さんの洗濯干しから始まる。 上映会をやりたいな。DVD は私的環境で観るの限定があるから、宣伝はできないけど、 わいわいていはおうち。いつか、みんなともう一度みるつもり。
ほりみえこ



お知らせ・編集後記 ~あとがき~
前回が 10 月発行だったから、1 月発行を目指していたが、わいわいていの現場で苦労している 副編集長が「利用者の成長過程から」というテ-マを思い立ち、投稿要請を今年になってから要請 するという形になり、締め切りが1か月近くおそく 1 月末になってしまった。したがって次回は早 めに発行すると言うことで 4 回をクリア-したいと思います。
 松山理事長のあいさつでも触れていますが、
わいわいていではスタッフも住人の足立さんの気持ちを想い図りながらの毎日を過ごしております。
今は、感情豊かで家族思いの彼がお父さん中心の新しい環境に慣れていく過程です。
先日は、お父さんと山本さんとの共同作業での初めての散髪が成功しました。

 そして、防災対策としてのスプリンクラ-の工事。大がかりで高価な器械。
札幌での火災とスプリンクラー問題がメデイアを騒がす。
火災は他人事でないが火の元がないそれぞれの部屋がスプリンクラ-で占められ狭くなる。
なんだか変だが。行政の安心と責任からの矛盾を感ずる。
 この間は、旧優生保護法の時代に行われた障害を持った方達への不妊手術の問題が。
それも本人が小さい時に本人意思と関係なく行われたという。
それを裁判で基本的人権の侵害として訴えた人が出てきた。
本人同意なく強制的にされたのである。
つい、この間までの国家による非人権的差別的な扱いで、
強制的な手術が肉体的にも更なる被害も与えたとか。
北海道とかでは数を競うくらいであったという資料も出てきていて、
日本国家、社会の非人権的な風潮、優性思想の根深さにあきれ果てる。
家族と一緒に謝罪を求めての闘いである。ドイツはヒットラ-時代に行い謝罪をしたはず。
 皆さん、今回から始まった、利用者の成長過程の話と写真を見られましたか。
今を思わせるおしゃまでお澄ましの優子さんの写真。
写真撮るよの声掛けにポ-ズでこちらを向く。確かに親ばかチャンリン!デレデレな感じ!!
ほほえましくも羨ましい。愛情いっぱいの声掛けでの親子の関係が
今につながる。また、その想像から、ヒントを貰う。顔つきも私に似てくる(らしい)・・は男親
らしいエピソード!これからも楽しみ。待ってます。

 活動日誌。  個別支援計画の問題はどうですか?頭の体操だね・・。
クリスマス会のミネストロ-ネ。編集委員の金森さんも、なかなか、やりますね。
まだまだ発展途上で、町内会長に、編集委員に、そして、今いろいろ勉強中もありで・・・次が楽
しみ。ところで、今年のなまずバンドは、殆ど皆さんが参加。「骸骨が踊るよ!」は特に人気!大
沼君は骸骨風のTシャツを着てマイクの前で歌い、幸恵さんは大きな動作でアシ踏み。大ちゃんも
仲間入り。スタッフも一緒に踊り足踏み・・。今書いている時もあの楽しい雰囲気を思い出す。来
年は全員参加を目指そう。

 ほりみえこさんの「もうろうをいきる」の中に、障害の夫をもつ妻たちのネットワ-ク、生糸の
会が紹介されていた。中島みゆきの、「糸」という歌と同時に、妻たちのやさしさと苦労がしのば
れる。堀さんの生き方も・・・。餅つきの際に隣に居た献身的な妻の姿がつながる・・。
 わいわいていのスタッフも多様性と豊かな広がりを持ちつつある。法人に支えられて研修を受け
ていた二人は試験にも合格して資格を無事取得したようだし・・・。(編集長・石川)


☆NPO もやい会員募集中☆
NPO もやいは障がいをもった方が地域の中であたりまえに生活できる場づくりを目指しています。 運営協力、地域イベントへの参加等、一緒に活動しませんか。
正会員:入会金 3000 円、年会費 12000 円 賛助会員(個人):年会費 3000 円 賛助会員(団体):会費 10000 円
銀行口座:みずほ銀行 馬込支店 口座番号(普)1790330 NPO もやい松山 郵便振替口座:0130-5-323241 特定非営利活動法人 エヌピーオーもやい この通信へのお問い合わせは〒140‐0015 東京都品川区西大井6-9-3

TEL /FAX03‐5709‐5587 メール/moyai@west.cts.ne.jp




資料1要請文
品川区長 様
2017 年 12 月 12 日
         品川区視覚障害者福祉協会会長 寺島政博
    特定非営利活動法人どりいみんぐ代表理事 加藤 孝
特定非営利活動法人エヌ・ピー・オーもやい代表理事 松山 毅
      特定非営利活動法人アーテム代表理事 志子田悦郎
障害福祉サービスと介護保険サービスを併用する行政運用について
(要請)
 時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼
申し上げます。また、区民の福祉の向上に日々励むご努力に心より敬意を表します。
 さて、視覚障害を有する人が介護保険を利用する際、従前利用していた障害福祉サービ
ス(同行援護)が全て打ち切られる事例が昨今見受けられます。区としてこのことはご存
知でしょうか。
 この件につきまして、はなはだ不適切な扱いと言わざるをえません。併用関係について
は厚労省から種々の通知等が発令されています。その中で、同行援護に関しては介護保険
にはない障害者を対象にしたサービスなのでそのまま算定可能と解説しています。
 つきましては、人権尊重都市を理念としている区行政に下記の事項について要望する次
第です。

1 障害福祉サービスから介護保険(65 歳以上)に移行する際、また併用する際それまで の障害福祉サービスのレベルを維持してください(厚労省の通達等を踏まえてくださ い)。
2 高齢者福祉課の窓口で障害者が介護保険の相談に来所した際「介護保険を利用すると 障害サービスは全て利用できなくなる」との誤った説明はしないでください。その際、 相談者に対しては厚労省の通達の趣旨を説明し、相談者の意向を十分受けとめてくだ さい。
3 職員(委託先の介護支援センター及び障害者相談支援センターの職員も含め)の資質 の向上に努めてください。
回答は 12 月 28 日までに文書にてお願い致します。なお回答につきましては、公表させ ていただきます。
以上、よろしくお願い致します。
-9-
資料2回答
品川区視覚障害者福祉協会会長 寺島政博 様
特定非営利活動法人どりいみんぐ代表理事 加藤 孝 様
特定非営利活動法人エヌ・ピー・オーもやい代表理事 松山 毅 様
特定非営利活動法人アーテム代表理事 志子田悦郎 様」
品川区福祉部長 長尾文子
障害者福祉サービスと介護保険サービスを併用する行政運用について(回答) 日頃より、品川区福祉行政へのご理解とご協力をいただきありがとうございます。
さて、障害者福祉サービスと介護保険サービスを併用する行政運用について ご要望いただきました以下の 3 点について、下記のとおり回答いたします。
記 1障害福祉サービスから介護保険に移行する際、また併用する際それまでの障害福祉サー
ビスのレベルを維持してください。
(回答) 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(以下「障害者総合支援法」 という。)」に基づき、障害の状態を鑑みて介護保険法の規定による介護給付が利用できる ときは介護保険法による介護給付を優先して適用しています。その際に、障害福祉サービ スにおいて提供されてきた支援の内容等を評価し、ご本人の状態に合わせ適切な支援が提 供されるよう調整します。
2高齢者福祉課の窓口で障害者が介護保険の相談に来所した際「介護保険を利用すると障
害サービスは全て利用できなくなる」との誤った説明はしないでください。その際、相談
者に対しては厚労省の通達の趣旨を説明し、相談者の意向を十分受けとめてください。
(回答) 障害者総合支援法に基づく自立支援給付と介護保険制度との適用関係等については、
各々の制度における適用解釈への疑義が生じやすいことから、厚生労働省からの通知、留
意事項通知等が発出されています。区では、高齢障害者への支援について、品川区におけ
る運用のとりまとめを行う取り組みを進めています。高齢者関係の支援者と障害者関係の
支援者が協議して、制度の趣旨を理解し、ご利用者への適切なご案内が行えるよう努めて
まいります。
3職員(委託先の介護支援センター及び障害者相談支援センターの職員も含め)の資質の 向上に努めてください。
(回答) 区では、品川区カレッジ等を通じて、高齢障害者への支援について研修を設定し、高齢者、 障害者の支援に関わる支援者を対象に理解を深める機会としています。 今後も高齢障害者への支援での取り組みを共有化する場を設け、継続的に資質向上を図っ ていけるよう努めてまいります。
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品福障収 第 243 号 平成 29 年 12 月 22 日

2017年10月14日土曜日

2017 年 10 月 復刊 15 号


       津久井やまゆり園事件、この一年で見えてきたこと
~亡くなられた19の命とこれからも共に歩む~ 山崎幸子 暑い夏が終わりました。この一年神奈川へよくでかけたと思います。
やまゆり園には可能な限り毎月 26 日に、19 本の花を束にしてもらい献花に出掛けました。1 2月で献花台が撤収されたりもしましたが、19 人の方たちが確かにそこに生きていたことを胸に 刻みたいと、とにかく出かけました。一年を過ぎ、「共に生きる」取り組みをなおもいっそう続け ていくことこそが、亡くなられた方たちと共にあることなのだと、思えるようになりました。 「優性思想、大規模入所施設、措置入院、匿名報道」と、この事件をめぐっていくつかのキーワー ドがあります。多くの方たちとともに追悼の集まりをおこない、この事件がなぜ起きたのか、再び 起こさないために何ができるのか、を考えてきました。犠牲者がいまだなお匿名のままにされてい るこの国の特異な状況については、ご家族をはじめ社会全体がきちんと受け止め時間をかけても考 え続けていくことだと思っています。また、事件前の状態に戻すというやまゆり園の再建構想に疑 義を抱き、神奈川県庁にも出向きました。「跡地には多くの人たちが暮らす団地をつくって、その 一角にハンディのあるひとたちの住まいが点在できるような居住空間をつくると同時に、事件の検 証を続けるための学習センターと犠牲者のお名前が刻まれた鎮魂のモニュメントを設置し、多くの 人たちが集える場所にしてほしい。」と提言もしました。神奈川県は様々な意見を受けてこの8月 に、大規模施設の再建は回避し、2、3 か所ほどに分散した入所施設を維持しながら、グループホ ームなどへの地域移行を行うと基本方針をまとめています。入所施設、ひとりくらし、グループホ ーム等、ひとりひとりの意思決定を確認しこれからどのように暮らしたいか 4 年間かけて探ってい くとのことです。施設での生活も、これまでの 20
人単位から 10 人のグループにし、日中活動と居室 は別にすることなど、今の「わいわいてい」ではあ たり前のことでも、他からみれば、まだまだ遠い暮 らし方なのだと改めて思わされます。 「だれもがあたりまえに地域で共に」を願うとき、 いつも原点に立ち戻らせてくれる詩があります。 別紙に入れてみました。ぜひご覧ください。




津久井やまゆり園7・26集会に行き感じたこと 石川美知子

2017.7.26 日から一年目を迎える 7 月 26 日に神奈川での集会があった。 いろんな団体が集まった集会で、大規模施設、コロニ-からの脱却が共通のテ-マになってるよう だ。やまゆり園の今後の方向が議論中で、やれる方から受け入れるよと、呼びかけるグル-プホ- ムの団体が呼びかけ人に入っていた。
 やまゆり園のような、日本の大規模施設があちこちで造られるにおいては、北欧などに厚生省の
官僚が視察に行ったことがきっかけだったようだ。その折は欧米においてはコロニ-は問題も発生
して、そろそろ反省すべき段階にきていたにも拘わらず、むしろ、日本ではそれ以降、積極的に作
られていったのである。高度成長期に入る時期でもあり、大規模施設の建設が国としても方向づけ
やすかったことと、また、管理しやすい大規模施設の施策を将来の展望としても積極的に進めたの
ではないだろうか。
神奈川県主催の一周忌の慰霊祭では、相変わらず、 名前も遺影もなく、「・・・・の好きなあなた」と、
県知事が 19 人に呼び掛けたよう。
家族会の意向ということで、警察発表では名前は明 らかにしない、メディア取材はお断りが当初からの 約束だったようで、今もって亡くなった方たちにつ
いて名前が明らかになっていない。
障がい者であることで特別に、同情や興味本位的な 対応をうけていた経験がそのようにさせるのであろ うとは察しられるが、本当に根深い意識であるなと
感ぜられる。 



「(仮称)品川区グループホーム連絡会」について
わいわいていサービス管理責任者 山本哲郎」

昨年の6月、品川区内の障害者グループホーム(11か所定員合計68名)に声をかけ、試行的に 「障害者グループホーム連絡会」が発足されました。グループホーム世話人・関係者のお互い の顔が見える関係を構築するため。各グループホームの特徴や現状などを見学、制度の共有・ 情報交換を主たる目的としています。
何年も前から、研修会などでグループホームを運営している社会福祉法人やNPO法人の関 係者と会うと、「各グループホームの連携・情報交換の場の不足を何とかしたい」と話題にして いました。そこで、数カ所のグループホームのサービス管理責任者を提案発起人とし、「西大井 つばさの家」に事務局をお願いして、品川区障害者福祉課と協議の結果、2ヶ月に1回のペース で続けてみることになりました。
集まりやすい時間帯という事で、平日の13時からの1時間、グループホームの見学、参加者の 意見交換。品川区担当者からの行政説明(情報提供など)という内容で行っています。毎回20 名前後の参加者があり、短い時間ではありますが有意義な集まりとなっております。今年度中 で、品川区内のグループホームをすべて回りきる予定で、次年度からこの連絡会をどのように 発展させ、継続していくかを現在検討中です。
まず、お互いに知ることから始め、グル^プホームで働く中での悩みや相談できる相手を増 やし。よりよい利用者支援に繋げる、各法人・各グループホームで固まらず、情報交換や連携し て支援サービスの提供ができるように、「品川区障害者グループホーム連絡会」の今後に期待 をしております。


防災を考える
1 大井第二・第三地区合同総合防災訓練について~H29 年 9 月 24 日(日)金森 好昭 

毎年9月下旬に当該訓練が行われ、六丁目町会は総勢79名の参加がありました。
 江戸時代後期の曽洞宗の僧、良寛は、その知人が当時においても、越後(新潟)でも地震が発生
していて、手紙でもって、怖いとの訴えを良寛に書き送った。
 その返信として、「地震が起きたら、地震に遭うが宜しい。死ぬ時がきたら、死ぬるが宜しい」
等々と挨拶の上、この訓練は

『緊急地震速報により、東京都に震度6強の地震が5秒後に発生するという想定で行う』

ことと説明。

8:45 “いっとき集合場所”の防災活動広場を出発。
 集合場所の会場は西大井広場にて、15町会・児童センター・伊藤学園・富士見台中がそれぞれ
 本部中央のテントを挟んで整列。
9:30 訓練開始宣言
※消防署員によるスタンドパイプについてレクチャー ※地震体験車
※バケツリレー訓練 ※水消火器(クレンダー)でもって、親子で防災訓練。


10:15 ミニポンプ隊、伊藤学園、富士見台中、区民消火隊、消防団により、それぞれメイン
 の放水訓練。今回は幼児連れでの親子の参加が多く、会場脇に“ポイ”によるスーパーボウルす
 くいが設けてあり、味気なかったこれまでの会場に色を添えている感あり。

11:20 訓練終結宣言   ※本部報告で、一般参加 1,186
  参加賞 乾パン一包・アルファ米1袋・ゴミポリ袋・エイドセット


2 「災害時の避難方法について思うこと」 辻 喜資
過日娘が通う施設の懇談会にて「災害時の避難方法」について質問した。 火災が想定される場合は「屋上に職員を配置し見張る」というものでした。 これには、疑問があります。施設が木造住宅密集地にあることを鑑みれば想定される大規模災害で は火災はほぼ確実に発生すると考えるのが一般的と思います。 阪神淡路、東日本大震災いずれも火災が発生しており多くの被害も出ています。火災の発生状況を 確認し行政が定めたルール及びルートにより避難するとの回答でした。果たして火災発生後 50 余 名の利用者を避難させることは非現実的と思います。 では、どうするのか。私の提案は近くの「優朋学園」と非常時の際の受け入れ対応について協定を 結んではいかがかというものです。優朋学園は新築間もないため耐震性等最新の建築基準を満たし ていること、距離も 100mほどで避難が可能であること、学校であることから収容スペースがある こと等が理由です。災害時は多くの方が避難することが想定されますので「災害時の優先的受け入 れ」協定を締結するのが現実的と考えます。 また「わいわいてい」在室時の場合はどうであろうか。スタッフ・利用者・保護者などが情報を共 有するため総会などで話し合ってみる必要があるのではないでしょうか。




品川区による品川区専門学校にての「自閉症」の研修報告と感想

その1 まずは相手の立場に立ってみる 石川美知子
わいわいていの皆さんとすごすなかで、自閉症状のある方とどのようにコミュニケ‐トすればいいの かと思うことが多く、きちんと学びたい思っていたので 2 回の研修に参加。1 回目は知識的な事とグ ル-プに分かれての意見交換。6人くらいのグル-プで近くのグル-プホ-ムや園の方も。皆さん 若い方が多かったが対等の交流はよかった。知識的には後天的なものでなく先天的なもの、という ことを再認識。
2 回目は、映像で当該の立場からの問題提起があり、「心理的には全く皆さんの見ている世界と 全く違うと思ってほしい。」が印象的だった。理解をというより、まず、頭を切り替えて相手の立 場にたってみたほうがいいということと思った。そんなところから始まり、特に作業を中心とした 指針の具体例が出されたが、生活の中での視点がもう少しほしいと思った。
 どちらにしても、理解の視点がおぼろげながら与えられたような気がしたが、これからどう生か
せられるかだ。今回は、特に、女性のスタッフが勤務の方を除きほとんど参加できてよかった。終
了後、食事をしながら交流ができたし、また、こういう機会があったら皆で参加したい。

その2 立ち位置は重要なスタートライン ほりみえこ
2 つの研修、両方に参加。印象に残ったことば。「広汎性発達障害から自閉症スペクトラムへ」「1960 年 代には親の育て方や愛情不足が原因とされたことがある→現在、完全に否定され」「先天的な脳機能障 害」「こだわりの対象がかわってもこだわりはなくならない」。
すみません!初日はたったこれだけ。
一方、2 日め。「自閉症の人たちの暮らしやすさを支援する」中村公昭氏「構造化された支援」は、学べた こと多々。先ず中村氏は、「もう一度、自閉症の理解」として、当事者の言葉を紹介した。ぐっと引き込ま れた。講義の殆どが印象深かった。立ち位置は、きわめて重要なスタートライン。


その3 個々に合わせたコミュニケーションを 亀山理恵子
(私は2回目の研修のみ参加させていただきました。) 2回目の内容は自閉症の人に対して実際にどのような支援をしていった
ら良いか、というものでした。 日々のわいわいていでの生活の中で実践することによって学んできた部分が多い中、一度専門的な
方らのお話を聞いてみたいと思ったので今回参加をしました。 結論から言うと、普段自分が思っていること感じていることに対して更に理解を深めることが出来た
ので参加して良かったです。 講義の中では「構造化」という聞きなれない言葉が頻繁に出てきて初めは難しく感じましたが、具体
的な事例を挙げての説明が多数あり理解をする事ができました。 色々な実践方法を教えてくれましたが、自閉症の中でも夫々個性があると思うので一概にこの方法が 良いというものではなく、個々に合わせたコミュニケーションの取り方がベストであると感じました。 またスタッフ間でのある程度の共通認識も必要で、そういった意味でのスタッフ同士のコミュニケーショ ンも大事であると思いました。利用者のお一人がわいわいていに入居された当初は、私自身自閉症とい うものへの理解が浅く戸惑うこともありましたが、一緒に過ごす月日の中でコミュニケーションの取り 方や信頼関係を手探り状態で築いてきました。 今回の研修の内容をベースとして理解認識を深めた上で、自閉症という枠での一括りとはせずに、個々 人に合った環境を今後も考えて作りつつストレスの少ない快適な生活空間を提供出来たら良いなと思 いました。



   わいわいていあれこれ・活動日誌
※枝豆、キムチと彼岸花 ほりみえこ 夕食の光景。Yさんは枝豆嫌い。口に入れるが必ず出す。今夕のひじき煮、枝豆が入って彩のいいこと。
だけど案の上、Yさんはペロッと吐き出した。ああ、Yさんは枝豆を食べない人生かあ。私はそう思った。 だが、違った。
もう一つの小鉢に食材二種の炊きあわせ。親指の頭ほどの小さなかぼちゃは一つひとつが面取され ている。高級旅館のよう。そしてさつま揚げ。これがなんと、枝豆入り。Yさん、愛しそうに目線まで持ち上 げて、難なく食べた。
感動2つ。Yさんは枝豆を食べる!ベテランYさんは、暮らしの中でそれを発見していて、二種の枝豆 を食材に取り入れた!
秋、この時期、Tさんはちょっとつらい。だから食卓には昨日も今日もキムチが並ぶ。Tさんの大好物だ。 食からの応援。
昨今のグループホームは、メニューや食材を業者委託にしている所が結構あるらしい。 枝豆が二種食卓に並ぶことはないだろな、連日キムチはないだろな。夜勤明け、ご近所に彼岸花が咲き 出した。わいわいてい、いいところ。

平和・沖縄チャンプル祭 7月17日 スクエア荏原
   なまずバンドでステージ盛り上げ
     元気に歌って踊って♪
         10名参加
みんなで楽しくカチャーシーを♪➡ ※共生マラソンプレイベント
7 月 23 日(日) 平和島大森スポーツセンター小ホール ♪ミュージカル劇とお話し「はるなが町にやってくる」
  国立かたつむりの会の皆さんによる 当事者参加のステージ
ハンディをもつ方がお芝居でも実際の暮らしでも主役であることに感動!地域で元気でくらす姿が
楽しく伝わってきました。
  9名の方が参加してくださいました。
※まみの夏まつり
8 月 27 日(日)大田区区民プラザ小ホール 参加者7名 昨年から参加しているコンサートです。音楽を聴きながら律子さん、優子さん、幸恵さん三人が おもいおもいに描いたものが楽しい一枚の絵になりました
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※やまゆり事件を考える集まり b
7 月 26 日(水)
「ともに生きる社会」を考える神奈川集会 ~やまゆり園事件一周忌~ 於:戸塚

9月23日(祝)
「ともに生きるをめざす~みんなで交流~の集い~」 於:相模原

※上記やまゆりの集まりには会員の皆さんも参加されました。 共に生きるをめざし、やまゆり園事件を考え続ける作業はこれからも続けていきます。

今後の予定
10月29日(日)10時30分~15時30分
共生共走マラソン 八潮多目的広場10時~15時
東北・熊本被災地支援物販も行います。同封チラシをご覧ください。
また、NPOもやいでマラソンチームにエントリーします、走っても歩いても大丈夫!
           老若男女ふるってご参加ください!
※12月後半の日曜日 クリスマス会予定しています。楽しみに♪


編集後記
やまゆり園事件から一年目の 7 月26 日の集会にはもやい関係で 7 人も参加。自閉症研修にも 4 人の女性スタッフの参加。月 1 回のスタッフ会議も活発化している昨今のもやい事業の現状。5 人 の利用者になって 3 年目を迎え男性も新しいスタッフが入り、女性は常勤を中心にした団結が定着 しつつある。皆さん勉強熱心が特徴だ。 ところで、地域防災の取り組みの報告をお読みになってどんなふうに感じられたでしょうか?感想 をいただきたいもの。 阪神、東北、福岡と被災をくぐりながら、どんなことが問われ、役に立ったか、特に、品川区のよ うな密集地帯ではどうなのか?町内全体、そして、高齢者や障がい者や病人等への配慮などはどう なっているのか? また、今回のような急なバタバタ選挙が高齢者や障がい、病気を持った方がたには、投票の権利を 行使するのにどんな困難が?東京新聞に何回か障がい者の方の問題などが取り上げられていた。
ご家族の方にはどうすれば権利の行使につなげられるのかを、行使されている方、なかなか難し い方のお話を伺いながら、権利の行使につなげられるよう議論が進んでいくといいがと思っている。 今回はまだまだ、具体的に進めてきてないので、記事などを参考に今後、皆さんとの話が進んでい くといいと思うものです。その内に、特集にて取り上げることも検討したい。最近 2 回もある大事 な選挙をとおして感ずる。(いしかわ)
☆NPO もやい会員募集中☆
NPO もやいは障がいをもった方が地域の中であたりまえに生活できる場づくりを目指しています。 運営協力、地域イベントへの参加等、一緒に活動しませんか。
正会員:入会金 3000 円、年会費 12000 円 賛助会員(個人):年会費 3000 円 賛助会員(団体):会費 10000 円
銀行口座:みずほ銀行 馬込支店 口座番号(普)1790330 NPO もやい松山 郵便振替口座:0130-5-323241 特定非営利活動法人 エヌピーオーもやい

この通信へのお問い合わせは〒140‐0015 東京都品川区西大井6-9-3
TEL /FAX03‐5709‐5587
メール/moyai@west.cts.ne.jp



「ノーマライゼーションの詩」
ノーマライゼーション とは、一日の普通のリズム 朝、ベッドから起きること
たとえ君に 重い知的障害があり、身体障害者であ っても
洋服 を着ること
そして 家を出、学校か、勤めに行く
ずっと 家にいるだけではない
朝、君は これからの一日 を思い
夕方、君は 自分のやり遂げたこと をふりかえる 一日は終わりなく続く 単調な24時間ではない 君は あたりまえの時間に食べ、普通の服を着る 幼児でないなら、スプーンだけで食べたりしない ベッドではなく
ちゃんと テーブルについて食べる 職員の都合で、
まだ 日の暮れぬうちに 夕食をしたりはしない

ノーマライゼーション とは、
一週間の 普通のリズム
君は 自分の住まいから 仕事場に 働きに行く そして、別のところに 遊びに行く
週末は 楽しい集いがある そして、月曜日には また学校や職場に行く

ノーマライゼーション とは、一年の普通のリズム 決まりきった毎日に 変化をつける 長い休みもある
季節によって さまざまな食物、仕事、行事、スポ ーツ、

余暇の活動が 楽しめる この季節の変化の中で わたし達は 豊かに育てられる
ノーマライゼーション とは、 あたりまえの 成長の過程を たどること 子どもの頃は 夏のキャンプ に行く 青年期には おしゃれや 髪型、音楽、異性の友達に 興味を持つ
大人になると、人生は 仕事や責任 でいっぱい 老年期は なつかしい思い出 と、 経験から生まれた知恵に あふれる
ノーマライゼーション とは、自由と希望 を持ち、 周りの人も それを認め、尊重してくれること 大人は、好きな所 に住み、
自分にあった仕事 を自分で みつける

家にいて ただテレビを見ていないで 友達と ボーリングに行く
ノーマライゼーション とは、
男性、女性 どちらもいる世界 に住むこと
子どもも 大人も、異性との良い関係 を育む
十代 になると、異性との交際に興味を持つ
そして 大人になると、恋に落ち、結婚しようと思う

ノーマライゼーション とは、
平均的 経済水準を保証される こと 誰もが、基本的な 公的 財政援助を受けられ、 そのために 責任を果たす 児童手当、老齢年金、 最低賃金基準法のような 保証を受け、 経済的安定 をはかる
自分で 自由に使えるお金 があって 必要なものや 好きなもの が買える

ノーマライゼーション とは、
普通の 地域の 普通の家に住むこと 知恵遅れだからといって 20人、50人、100人の他人 と
大きな施設 に住むことは ない
それは 地域社会から孤立 してしまうこと だから 普通の場所で、普通の大きさの家 に住めば、 地域の人たちの中に うまくとけ込める



※ 【ベンクト・ニーリエ (スウェーデン)の言葉 「やさしい隣人達ー共に暮らす地域の温かさ」 より 日本知的障害者福祉連盟選書 監修:渡辺勘持】
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